継続的に実践している SEO 紹介
2003 年から Web ページ制作・運用に携わっている筆者が実践している SEO について紹介します。
SEO とは
SEO (Search Engine Optimization) とは,主に Google の検索エンジンの検索において,保有する Web サイトをより上位に表示するための技術です。
検索順位が高くなるほど,クリック率が高くなることが知られており,2020 年 SISTRIX 調べによると,検索順位 1 位から 10 位までのクリック率は以下のようになります。

- 1 位 28.5 %
- 2 位 15.7 %
- 3 位 11.0 %
- 4 位 8.0 %
- 5 位 7.2 %
- 6 位 5.1 %
- 7 位 4.0 %
- 8 位 3.2 %
- 9 位 2.8 %
- 10 位 2.5 %
検索順位 1 位と 10 位では,10 倍以上の差があります。10 位未満になると,クリック率が 1 % 台に下がります。
SEO を行い,検索順位を上げることがクリック率増加につながるといえます。
SEO の本質
SEO の本質は「ユーザーのニーズに応える良質なサイトを提供し続けること」に尽きます。特にスマートフォン時代においては「ユーザーのニーズ(目的)を迅速に満たすこと」も重要です。
検索ニーズを調べ,サイトをスマートフォンメインで作成・開発し,自社のブランドに関するサイテーションを得るための PR 活動を行う,つまりマーケティング,制作,開発,広報とさまざまな部署がチームを組んで行う必要があります。
サイト設計
Google 検索の基本事項を知る
Google 検索で上位を目指すため,Google 検索の基本事項を知ることは重要です。要約すると,以下の 5 点をサイト運営者に求めています。
- Google がページの存在や構成を認識しやすいようにサイトを作成する
- Google がページ内容を理解しやすいようにソースを記述する
- Web サイトの訪問者の利便性を第一に考えてコンテンツを作成する
- 他サイトのコピーではなく,独自の情報を提供する
- Google や訪問者を欺くような小細工で順位を上げようとしない
サイト設計
サイト設計には,HTML,CSS,JavaScript のコーディング技術が必要です。これらの技術を使って,SEO の内部対策を行います。
モバイル対応
現在,インターネットユーザの約 7 割がモバイル端末(スマートフォンおよびタブレット)での利用といわれています。そのため,サイトをモバイル対応で作成するのは,ユーザビリティを考慮した観点から必須となっています。モバイル端末に対応できていないサイトでは,SEO 対策ができていないと言っても過言ではありません。
実際,Google はモバイルフレンドリーかどうかという尺度でサイトを認識しており,モバイルフレンドリーではないサイトについては検索順位を下げる措置を取っています。
マイクロモーメント検索
かつてはパソコンに向かわなくてはできなかった検索が,スマートフォンではいつでもどこでも検索することができます。
このちょっとした隙間時間の検索のことを Google は「マイクロモーメント検索」と名付けて,すべてをモバイルファーストで考えていくことが重要だと提唱しています。
マイクロモーメント検索を,4 つのモーメントに大別できると Google は定義しています。
- I-want-to-know moments : ある情報について知りたい
- I-want-to-go moments : ある場所に行きたい,近くの場所を探している
- I-want-to-do moments : 何かを自分でやりたい,作りたい
- I-want-to-buy moments : 何かを買いたい,買うための評判を知りたい
モバイル向けの 2 つのアップデート
Google はモバイル時代に合わせた 2 つの機能を実装した。
| アップデート名 | ポイント | 影響 | 対策 |
|---|---|---|---|
| モバイルフレンドリーアップデート | スマートフォンでの「使いやすさ,見やすさ」に関する指標 | PC 版しかない,モバイル版で使いにくいサイトは順位が落ちた | SEO が重要であればモバイル版を作る,フレンドリーにする |
| モバイルファーストインデックス (MFI) | Google のクロール方法に関する変更 | 順位には影響がない | PC 版とモバイル版の差分をなくして MFI に移行させる |
内部対策
内部対策とは,サイト内部におけるソースの記述方法の最適化です。Google のクローラビリティを高めてサイト内を巡回しやすくしたり,サイトの内容を正確に伝えたりするための施策をいいます。
内部リンクの最適化
内部リンクとは,サイト内の各ページへのリンク(各ページ同士のリンク)をいいます。
サイト内リンクは,サイト設計に基づいて,第一階層から第二階層,第三階層へと上から下へ張り巡らし,さらに第二階層同士,第三階層同士と横へも張り巡らすのが基本です。
title タグの最適化
title タグには,そのページで上位表示を狙うキーワードを含める必要があります。
meta description の最適化
head タグ内の meta description には,そのページの要約文を適切に載せる必要があります。
<meta name="description" content="head タグ内の meta description には,そのページの要約文を適切に記載します。">
デバイス別タイトルとスニペットの文字数
モバイルでは,タイトルは PC より長く,スニペットが短い傾向にあります。
| デバイス | タイトル | スニペット |
|---|---|---|
| PC | 28 ~ 32 文字程 | 90 ~ 120 文字程 |
| モバイル | 35 ~ 100 文字程 | 30 ~ 105 文字程 |
ビューポートの設定
ビューポート (viewport) とは,HTML の head タグ内に記述する画面領域を制御するメタタグです。ビューポイントを正しく設定することで,スマートフォンのさまざまな画面幅に合わせた適切な表示ができます。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1" />
文書同士の関係を指定
HTML 文書を別のファイルと関連付け,それがどのような関係にあるかを表すため link 要素を用いる。関連性を表すキーワードを rel 属性で指定する。
以下の例では,note02.html の次の文書は note03.html,前の文書は note01.html であることを指定する。
<link rel="next" href="./note03.html">
<link rel="prev" href="./note01.html">
見出しタグの最適化
SEO を意識した Web サイトの本文には,見出し(h1 ~ h6)を使ってページ構成を Google に伝えるようにします。
h1 タグは 1 ページにつき 1つのみを使用し,h2 以降は入れ子になるように使用します。
XML サイトマップを設置
XML サイトマップ(sitemap.xml)を作成し,サーバのトップページと同じ階層にアップロードします。Google Search Console 内で Google にサイトマップを設置した URL を送信することで,サイト構造を伝えます。
コンテンツ作成
コンテンツ(ページ内容)が充実しているかどうかは,検索順位決定の大きな要因になります。コンテンツを充実させることは,ユーザビリティを高めるための施策でもあります。
コンテンツを作成するスキルとしては,SEO ライティング(Web ライティング)の知識と技術が不可欠です。
コンテンツのターゲット層
コンテンツ(記事)が対象としている読者層がどのような層なのか見定めます。読者層の解像度を高くすることで,シャープでキレのあるコンテンツとなり,SEO 上の評価も高くなります。
コンテンツのタイトル
コンテンツには,クリックしたくなるような魅力あるタイトルをつけます。
クリックされやすいタイトルの例として,以下のようなテクニックを活用します。
- 具体的な数字を入れる
- 簡易性や即効性をうたう
- 強調する
- 専門性や権威性をうたう
- 具体的なメリットをうたう
- 感情を揺さぶる
- 方法・理由・選・なぜ・無料などの言葉を使う
解説
解説においては,図表を充実させ,書籍などの引用を適切に行い,わかりやすさを意識します。
独自の視点
オリジナルな体験談等,自分にしか書けない部分を充実させます。
E-E-A-T
昨今では,E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)をアピールすることが重要になっている。自分が持つ経験・専門性・権威性・信頼性は積極的にアピールしたい。
YMYL
YMYL とは Your Money or Your Life の略で,ユーザーの健康や金銭に関わるジャンルを意味します。EC,不動産,医療,法律などの分野が該当し,より高度な E-A-T の担保が求められます。
SEO の定量的評価
SEO の定量的な評価を行います。定量的な評価には,以下のような指標を用います。
クリック率
検索結果に表示された回数のうち,クリックされる確率をクリック率といいます。クリック率は高い方がアクセス数が多くなります。
ページ滞在率
訪問者がページに滞在した時間をページ滞在時間といいます。ページ滞在時間が長ければ,コンテンツが充実していると捉えることができます。一方,滞在時間が短ければ,コンテンツの見直しが必要と捉えます。
直帰率
訪問者がそのページからサイト内の他のページに移動せず,検索画面等に直帰してしまう確率を直帰率といいます。そのページから他のページに移動することで,アクセス数が増加するので直帰率は低い方が望ましいです。直帰率が高ければ,他のページへの誘導を促すようにページを見直します。
ページ内容の陳腐化
ページ内容が時間の経過とともに古くなると検索順位が下がります。
参考文献
- Google 検索の基本事項
- Google 検索のコア アップデートとウェブサイト
- 江沢真紀,コガン・ポリーナ,井上達也,「いちばんやさしいスマートフォン SEO の教本 人気講師が教える検索に強いスマホサイトの作り方」,インプレス,2020年9月21日
- 滝口健太郎,「「SEO 対策」超入門 2024」
- 河井大志,「SEO 対策 検索上位サイトの法則 52」,ソーテック社,2014年1月5日
更新履歴
- 2024年10月13日 新規作成
- 2024年10月19日 文書同士の関係の説明を追加
- 2026年2月8日 参考文献に「いちばんやさしいスマートフォン SEO の教本 人気講師が教える検索に強いスマホサイトの作り方」を追加

