メンバーの状況に応じたリーダーシップの選択
令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ 問題 問2「メンバーの状況に応じたリーダーシップの選択」についてである。
問題文
システム開発プロジェクトでは,プロジェクトを支持している影響力のあるステークホルダの異動,プロジェクト外部の要因によるスコープやスケジュールの変更要求など,プロジェクトの実行中に起こるプロジェクトの活動を阻害するおそれのある外部環境の変化に対応する。プロジェクトチームのリーダーは,このような外部環境の変化によってプロジェクトチームの状態が悪化した場合,リーダーシップを発揮して悪化した状態を改善する。この際,個々のメンバーの状況を把握して,状況に応じたリーダーシップを選択し,これに基づき行動を使い分ける必要がある。
例えば,メンバー間で対立が継続している状態の場合は,対立しているメンバーの双方と積極的なコミュニケーションを行う。メンバーだけでは対立の解消が困難な状況にあるときは,指示的なリーダーシップを選択し,これに基づき早急に対立を解消するためにリーダーが考える対策を適用させる行動をとる。一方,対立の影響で士気が低下している状態の場合は,メンバーの不安や不満に耳を傾ける。士気の回復に向けて動機付けが必要な状況にあるときは,支援的なリーダーシップを選択し,これに基づき自主的な取組を促す行動をとる。
あなたの経験と考えに基づいて,設問ア~ウに従って論述せよ。
設問ア
あなたがマネジメントに携わったプロジェクトチームの特性,プロジェクトの実施中に起きたプロジェクトの活用を阻害するおそれのある外部環境の変化,阻害するおそれがあると考えた理由について,800 字以内で述べよ。
設問イ
設問アで述べた外部環境の変化によって悪化したプロジェクトチームの状態,悪化した状態の改善に向けて把握した個々のメンバーの状況,それらの状況に応じて選択したリーダーシップとこれに基づく具体的な行動,それぞれの行動を使い分けた理由について,800 字以上 1,600 字以内で具体的に述べよ。
設問ウ
設問イで述べたリーダーシップを発揮した後の,改善したプロジェクトチームの状態,及び状態の改善に対する評価について,プロジェクトの活動を阻害するおそれのある外部環境の変化への対応結果を含めて,600 字以上 1,200 字以内で具体的に述べよ。
論文設計
- プロジェクトチームの特性と外部環境の変化
- プロジェクトチームの特性
- 外部環境の変化
- プロジェクトチームの状態,個々のメンバーの状況
- プロジェクトチームの状態
- 個々のメンバーの状況
- 選択したリーダーシップとこれに基づく具体的な行動
- 改善したプロジェクトチームの状態,改善に対する評価
- 改善したプロジェクトチームの状態
- 状態の改善に対する評価