Python の繰り返し for 文と while 文
Python では繰り返しを for や while で記述する。
- for : 変数の値をある範囲で変化させ,その間,処理を繰り返す
- while : ある条件が成り立つ間,処理を繰り返す
繰り返しの回数が決まっている場合,繰り返しが特定の変数で制御できる場合には for 文を用い,繰り返しの回数が決まっていない場合,終了する条件式が比較的複雑な場合には while 文を用いる。
for 文
for 文 (for statement) とは,繰り返し(ループ)処理を記述するためのもので,決まった回数の繰り返しを記述するために用いられることが多い。
Python の for 文の書式は以下のとおり。
for i in range(1, 10):
print(i)
Python では range() 命令で変数の範囲を指定する。
range(繰り返す回数) | 変数は 0 から始まり,指定の回数だけ繰り返す |
range(初期値, 終値) | 変数の値は初期値から始まり,1 ずつ増えながら,終値まで繰り返す |
range(初期値, 終値, 増分) | 変数を初期値から終値まで,指定の増分ずつ変化させながら繰り返す(増分はマイナスの値も指定できる。) |
for 文の範囲に文字列を指定
Python では for 文の範囲に文字列を指定することもできる。
for i in "Python":
print(i)
上記のプログラムを実行すると,1 文字ずつ P,y,t,h,o,n と出力される。
while 文
while 文 (while statement) とは,繰り返し(ループ)処理を記述するためのもの。指定した条件が満たされる間だけ指定された範囲のコードを繰り返し実行する。
Python の while 文の書式は以下のとおり。
i = 1
while i<=256
print(i)
i = i +1
for 文 と while 文の共通事項
for 文や while 文の繰り返しを,break で繰り返しを中断し,continue で繰り返しの先頭に戻ることができる。
break 文
break 文 (break statement) とは,for 文や while 文の繰り返し(ループ)処理を任意の位置で強制的に終了するもの。
continue 文
continue 文 (continue statement) とは,for 文や while 文の繰り返し(ループ)処理のその回の処理を打ち切って,次の解に強制的に遷移するもの。