国内株式における投資戦略
私は 2011 年から国内株式を活用した資産形成を行っている。10 年以上,磨き続けてきた国内株式における投資戦略をまとめる。
投資戦略
- 企業の財務状況や実態を把握した上で,長期的視点で投資を行っていく(ファンダメンタル投資)
- 企業が持っている価値に比べて,株価が低い割安株を見つけて投資し,株価の上昇を待つ。
- 成長性の高い企業を見つけ,成長に伴う株価の上昇を期待(グロース投資)
- 国内株式には,NISA を活用しない。
ファンダメンタル投資の理由
私はサラリーマンである。毎日働きながら投資を行うため,短期的な投資は困難だ。サラリーマンには長期的な視点で投資を行うファンダメンタル投資が向いている。
株価の上昇を待つ理由
私はサラリーマンであるため,経常的な支出は給料で十分支払える。経常的な支出を除いたお金は投資しているが,短期的に訪れるライフイベントもないため,短期で資産を増やしたいわけではない。そのため,株式を購入する際は,割安株を見つけて投資するようにしている。
グロース投資の理由
配当利回りだけでは,資産の大幅な増加は困難だ。やはり,成長性の高い企業を見つけて,株価の上昇を期待したい。
国内株式に NISA を活用しない理由
2023 年までの一般 NISA は非課税保有期間が 5 年であった。国内株式を非課税で保有している期間中,株価が上昇すれば,売却すればよいが,株価が下降する場合もある。非課税保有期間超過時点で,取得した株価を下回っている場合,被課税の恩恵を受けられない。
※2024 年からの NISA では非課税保有期間が無期限化されるので,この戦略は見直される可能性が高い。
(参考)2018年時点の投資方針
2018年の投資方針は以下の 3 つであった。特に,高配当・優待を探し,割安になった時点で購入していた。
- 高配当・優待狙いのコツコツ投資
- 割安株の修正をじっくり待つバリュー投資
- 大型優良株中心の王道投資
投資指標
投資戦略に基づく,投資指標をまとめる。
PER(株価収益率)
PER(Price Earnings Ratio) は,株価を EPS (Earnings Per Share,1 株当たり純利益)で割ったものである。つまり,株価が EPS の何倍の価値になっているかを示すものである。
PER が大きければ株価は割高,小さければ株価は割安と判断できる。
PBR(株価純資産倍率)
PBR(Price Book-value Ratio)は,株価を 1 株当たりの株主資本で割ったものである。
この値(PBR)が大きければ株価は割高,1 倍であれば株価は割安(人気がないともいえる)である。
ROE(株主資本利益率)
ROE(Reaturn On Equity,単位は %)は,税抜き後利益を株主資本で割った比率である。
この値(ROE)が大きければ株主の期待に応えている,小さければ株主の期待に応えていない。
騰落レシオ
騰落レシオ(単位は %)は,値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った比率である。一般的に,騰落レシオは,市場の過熱・中立・底値の指標と言われている。
- 120 %:過熱気味な市場
- 100 %:中立
- 70 %:底値ゾーン
割安株を狙うには,騰落レシオが 70 % を下回るときがチャンスと言える。
配当利回り
株価に対する年間配当金の割合を示す。一株当たりの年間配当金を,現在の株価で割って求める。例えば,現在株価が 1,000 円で,配当金が年 10 円であった場合,配当利回りは 1 %(配当金 10 円 ÷ 現在株価 1,000 円)となる。
配当利回りだけに注目して銘柄を選ばず,減配,無配リスクも考慮する必要がある。
参考文献
- 金融庁,「NISA とは?」