株式,投資信託の長期保有による運用益

私はサラリーマンをやりながら資産形成を行っているため,株式,投資信託は原則「長期保有」である。今回は,長期保有による運用益について紹介する。

運用益に期待する「雌鶏投資」

株式には配当金,投資信託には分配金がある。これらが株式,投資信託を長期保有による運用益である。

ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏は,株式,投資信託の長期保有は「雌鶏投資」(めんどりとうし)と命名して,週刊エコノミストで紹介している。

筆者が「雌鶏(めんどり)投資」と命名した投資法を提唱したい。雌鶏を飼う人は雌鶏の肉を食べず、産んでくれる卵を長く口にするために飼う。これになぞらえて、株式の配当金や投資信託の分配金といった運用益を得るために投資するのが雌鶏投資だ。株式、上場投信(ETF)、上場不動産投信(REIT)に投資し、今年中ならNISA(少額投資非課税制度)、24年以後は非課税投資枠などが大幅に拡充する「新NISA」を活用し、配当金や分配金を定期的に受け取るという投資法だ。

(出典)週刊エコノミスト online「“雌鶏投資”の勧め 長期保有による運用益でリスク低減

株式,投資信託を選択するときの注目点

私も株式,投資信託を選択するときは,配当金,分配金に注目している。

例えば,配当金利回りが 4 % の国内株式を 25 年保有し続けると,配当金で元本を回収できる。

※配当利回りとは,株価に対する年間配当金の割合を示す指標

2023年8月11日18時において,東証プライムの国内株式で,配当利回りが 4 % 超なものは 26 件ある。これらは長期保有する株式の候補である。配当利回り 4 % の国内株式を 20 万円で取得できたとすると,年間配当金は 8,000 円が期待できる。NISA(少額投資非課税制度)を利用すれば,配当金が非課税になり,さらにお得である。

※通常,株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合,これらを売却して得た利益や受け取った配当金に対して約 20 % の税金がかかる。NISA は,「NISA 口座」内で,毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる,つまり,税金がかからなくなる制度である。

国内株式の配当金の推移

私が得た国内株式の配当金(税引後)の推移を下図に示す。長期保有の国内株式を増やした結果,2012 年は 5 万円弱だった配当金は,2022 年には 30 万円弱まで増えている。

図 配当金の推移

配当金を年末の国内株式の評価額で除した配当利回りの推移を下図に示す。配当利回りだけを考慮して国内株式を選定しているわけではないので,配当利回りは 2 ~ 3 % となっている。

図 配当利回りの推移

参考文献

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です