システムアーキテクト試験 午後Ⅰ 問題

システムアーキテスト試験 午後Ⅰ 問題は,12:30 ~ 14:00(1 時間 30 分)で行われる。問題番号 問1 ~ 問4 のうち,2 問を選択し,回答する。

平成21年度 秋期から令和5年度 春期までのシステムアーキテクト試験 午後Ⅰ 問題で出題されたテーマと出題趣旨を以下に示す。

令和5年度 春期

問1 システム再構築における移行計画

準備中

問2 セミナー管理システム

準備中

問3 融資保証システムの再構築

準備中

問4 ホテルチェーンを展開する事業者向けの顔認証システム,及び顔認証を提供する基盤システム

準備中

令和4年度 春期

問1 新たなコンタクトセンタシステムの構築

近年,企業のカスタマサービスでは,CX(カスタマエクスペリエンス)向上のために,様々なチャネルからの問合せを可能としている。一方で,コンタクトセンタには限られた人員で効率的に問合せ対応するための工夫も求められており,システムアーキテクトは,様々なデジタル技術を活用してサービス設計を行う必要がある。

本問では,個人向け商品製造及び販売を行っている企業における新たなコンタクトセンタシステム構築を題材として,関係者の要求や運用上の制約などを考慮し,必要な機能設計,運用設計を行う能力を問う。

問2 品質管理システムの構築

業務の効率化を図るためには新たな情報システムの開発や機能追加が行われることが多く,システムアーキテクトは,顧客から提示された業務要件を基に,適切なファイル設計やシステム機能設計を行う必要がある。

本問では,食品メーカの品質管理システムを題材として,現行の業務と業務部門からの要望に基づいたファイル設計やシステム機能設計,及び新システムが顧客の業務に与える影響について考慮し,業務要件に基づいた適切な情報システムを設計する能力を問う。

問3 保険申込システムの再構築

情報システムを再構築する際,システムアーキテクトは,業務の効率化や利便性を考慮し,新システムの要望をシステム要件として設計する必要がある。

本問では,保険申込システムの再構築を題材として,現行業務の正しい理解・把握の下,新システムへの要望から情報システムに求められている機能を正しく理解し,求められている情報システムを設計する能力を問う。

問4 IoT,AI を活用した橋梁点検・診断システム

社会資本の老朽化が社会課題となる中で,長らく熟練者の経験に頼るしかなかったインフラ設備の点検に,IoT,AI を活用しようとする取組が活発化してきている。システムアーキテクトには,現行システムの課題を分析し,要件を定義した上で,実用化されている技術のリサーチやオープン化戦略も含めた実現方式を検討する能力が求められる。

本問では,橋梁の点検・診断システムを題材として,現行システムの問題点を解決するための,新たなシステムアーキテクチャの決定,機能仕様を検討する能力を問う。

令和3年度 春期

問1 企業及び利用者に関する情報の管理運用の見直し

近年,民間企業,官公庁において,様々なデータのオープン化,Web サービスによる公開が進められている。システムアーキテクトには,これらを活用した新たなサービスの開発,自社での効果的な利活用を企画,具現化する能力が求められる。

本問では,試験研究機関における企業及び利用者に関する情報の管理運用の見直しを題材として,国税庁法人番号公表サイトで提供されている法人番号などの情報の活用も含めたマスタの設計見直し,セキュリティ対策を考慮したデータの管理方法を定義し,設計していく能力を問う。

問2 配達情報管理システムの改善

顧客やサービス利用者の利便性を向上させるために,新サービスを提供するに当たり,新しい業務プロセスを設計することがある。システムアーキテクトには,要望を基にシステム要件を定義し,情報システムと業務プロセスを設計していく能力が求められる。

本問では,宅配便サービスを題材として,現行の業務,既存の情報システムを理解した上で,顧客やサービス利用者から求められている改善要望を基に,新しい機能を定義して業務プロセスや情報システムを設計する能力を問う。

問3 融資りん議ワークフローシステムの構築

デジタルトランスフォーメーションの一環としてペーパーレス化が進められている。システムアーキテクトには,既存業務のペーパレス化に当たり,業務及び情報システムの両面の課題を分析した上で,条件を定義し最適な処理方式を検討する能力が求められる。

本問では,銀行の融資りん議業務のペーパレス化を実現するために導入するワークフローシステムの新規構築を題材として,現行業務の課題を正しく把握した上で,システム化後の新業務を定義し,処理方式を検討する能力を問う。

問4 IoT,AI を活用した消火ロボットシステム

近年,火災現場における消火活動の最適化,及び危険性除去などを目的として,IoT,AI 技術を用いた,消防用システムの無人化への取組が進められている。

本問では,石油・化学プラントなどの大規模な火災に対応する消火放水システムを題材として,現行システムの問題点を解決するための,新たなシステムアーキテクチャの決定,機能仕様の策定などについて,システムアーキテクトに求められる能力を問う。

令和元年度 秋期

問1 サービスデザイン思考による開発アプローチ

ディジタル化の取組などによって,新たなサービスを提供する際,システムアーキテクトには,機能の実用性などの “モノ” としての品質だけでなく,サービス利用者の “体験価値” にも着目して,要件を定義する能力が求められる。

本問では,健康管理を行うスマートフォン用のアプリケーションソフトウェア及びオンラインコミュニティを開発するプロジェクトを題材として,”サービスデザイン思考” のアプローチを適用したサービス及び業務の設計,機能リリースの方針などを決定することについて,システムアーキテクトとしての実践的な能力を問う。

問2 容器管理システムの開発

顧客サービスの向上,社内での管理強化及び作業効率化などのために,新規システムの開発や既存システムの改善が行われることが多く,システムアーキテクトには,その際に,システム要件を定義し,システム方式の設計を行う能力が求められる。

本問では,化学メーカでの,化学品を充填する容器の管理システムを題材として,新規のシステム開発や既存システムの改善における,システム要件の定義及びシステム方式の設計について,具体的な記述を求めている。業務課題・利用者の要望などを踏まえて,システム機能構造やシステム方式を定義し設計していく能力を問う。

問3 レンタル契約システムの再構築

既存の情報システムを再構築する際,システムアーキテクトには,業務の効率向上や拡張性を考慮し,業務部門の要望をシステム要件として設計する能力が必要である。

本問では,レンタル契約システムの再構築を題材として,現行業務を正しく理解・把握し,業務部門の要望から情報システムに求められている機能を設計することについて,具体的な記述を求めている。業務要件を正しく理解し,求められている情報システムを設計する能力を問う。

問4 IoT,AI を活用する自動倉庫システムの開発

近年の自動倉庫システムでは,IoT,AI 技術を用いて,入出庫時の処理高速化だけでなく,できる限り無人化を進める開発が求められている。

本問では,IoT,AI を活用する自動倉庫システムを題材として,従来のシステムから変化するシステムアーキテクチャの決定,機器仕様の策定などについて,システムアーキテクトに求められる能力を問う。

平成30年度 秋期

問1 システムの改善

利用者の利便性を向上させるために,情報システムの機能向上を図ったり,複数のシステムを連携させて機能的な結びつきを強めたりすることが行われるが,その際に利用者のニーズをくみ取り,システムの要件を決定することは,システムアーキテクトの重要な業務である。

本問では,人材開発関連 3 システムの機能の改善と連携の強化を題材として,現行システムの課題と改善策,及び利用者の追加要望への対応について,具体的な記述を求めている。現行システムを理解した上で,機能向上,連携の強化,利用者の利便性の向上,将来想定されるシステムの改善などを,システム要件としてまとめていく能力を評価する。

問2 情報開示システムの構築

情報システムの新規構築によって,新たなサービスを提供する際,システムアーキテクトは,想定されるシステム利用者の特定やシステムに求められる機能要件,非機能要件などを,様々なユースケースを想定しながら検討する必要がある。

本問では,情報開示システムの新規構築を題材として,現行業務や既存のシステム,IT 環境上の制約を考慮し,適切な機能の実装,システム方式を設計することなどについて,具体的な記述を求めている。システムを取り巻く条件,制約などを正しく理解し,求められる情報システムを設計する能力を評価する。

問3 ETC サービス管理システムの構築

業務の効率化や新規サービスの要望によって,業務システムを設計・構築する際,システムアーキテクトは,業務部門の要望をシステム要件として定義し,業務システムを設計する必要がある。

本問では,ETC サービス管理システムの構築を題材として,現行業務を正しく理解・把握し,業務の効率化と新規サービスの要望から情報システムに求められている機能の設計について,具体的な記述を求めている。システム要件を正しく理解し,求められる情報システムを設計する能力を評価する。

問4 IoT,AI を活用する海運用コンテナターミナルシステムの開発

IoT,AI 技術の進歩に伴い,物流分野で用いられる荷役システムでも IoT,AI の導入を目指す開発が進められている。

本問では,IoT,AI を活用する海運用コンテナターミナルシステムを題材として,従来システムから変化するシステムアーキテクチャの決定,将来展望を踏まえた機能仕様の策定などについて,システムアーキテクトに求められる能力を評価する。

平成29年度 秋期

問1 生命保険会社のシステムの構築

制度対応に伴い,現在の業務を見直し,業務とシステムを設計・構築することがある。システムアーキテクトには,業務要件をもとにシステム要件を定義し,情報システムを設計していく能力が求められる。

本問では,マイナンバー制度導入に伴う情報システムの構築を題材として,業務とシステムを正しく理解・把握した上で,利用者から求められている機能を定義し,情報システムを設計する能力を問う。

問2 生産管理システムの改善

利用者からの要望によって,既存システムへの機能の追加や改善が行われることが多い。システムアーキテクトには,利用者からの要望をシステム要件として定義していく能力が求められる。

本問では,生産管理システムの改善を題材として,利用者からの要望を正しく理解・把握し,機能の追加,改善及び生産管理システムと関連する他システムとの連携などについて,システム要件として定義していく能力を問う。

問3 ソフトウェアパッケージ導入

業務システムの構築に際しては,品質向上,開発期間の短縮などのメリットが期待できることから,ソフトウェアパッケージを利用することが多い。システムアーキテクトには,ソフトウェアパッケージと業務要件とフィット&ギャップ分析を行い,その状況によってはソフトウェアパッケージを利用するメリットを生かすために現行業務の見直しを提言する,といった一連の能力が求められる。

本問では,地方自治体における人事給与システムの構築を題材として,ソフトウェアパッケージを利用することのメリットを正しく理解し,利用者から求められている要件を整理する能力を問う。

問4 IoT,AI の利用を目指した農業生産システムの開発

最近,IoT,AI を利用した業務システムの構築が増えてきている。農業分野でも IoT,AI を導入したスマート農業への取組が進んでいる。システムアーキテクトには,機能性,確実性,安全対策などの特徴を考慮した上で,業務システムの機能仕様を策定する能力が求められる。

本問では,スマート農業に対応する農業生産システムを題材として,システムアーキテクチャの決定,機能仕様の策定などについての能力を問う。

平成28年度 秋期

問1 仕入れ納品システムの変更

利用者の業務要件の変更に伴い,情報システムの変更を行う際に,その方式を構想し,設計に結び付けていくことが,システムアーキテクトの重要な業務である。

本問では,コンビニエンスストアでの取扱商品変更に伴う仕入れ納品システムの変更を題材として,業務フローの変更,ファイルレイアウトの変更などについて具体的な記述を求めている。業務要件の変更内容を正しく理解し,情報システムを設計する能力を問う。

問2 問合せ管理システムの導入

情報システムの新規導入の場合には,様々な利害関係者からの要望,制約要件などを収集し,種々の要求に対して適切な解決策を求められることが多い。

本問では,グループ会社における問合せ管理システムの導入を題材として,利害関係者から収集した要望,制約条件などを分析してシステム要件へ整理すること,グループ全体の IT 戦略との整合性を見極めてシステム構成を設計することなどについて,具体的な記述を求めている。利害関係者からの要求を正しく理解し,求められている情報システムを設計する能力を問う。

問3 売上・回収業務のシステム改善

業務の改善や変更によって,既存システムへの追加機能や機能改善が行われることが多い。システムアーキテクトには,業務の改善や変更の要件をシステム要件として定義していく能力が求められる。

本問では,卸売業の販売管理システム及び会計システムを題材として,業務の改善や変更に対して,システムの機能要件を踏まえ,処理設計,入出力設計,システム間連携の設計などについて,具体的な記述を求めている。業務機能要件を正しく理解し,求められている情報システムを設計する能力を問う。

問4 生活支援ロボットシステムの開発

生活支援ロボットの機能が向上し,様々な分野で利用が拡大しつつある。

本問では,家庭内で移動しながら作業を行う生活支援ロボットを用いたシステムを題材として,システムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討及び策定について,具体的な記述を求めている。移動型の生活支援ロボットを用いたシステムの開発という観点から,機能性,確実性,安全対策などの条件を考慮した機能仕様を策定するという,システムアーキテクトとしての能力を問う。

平成27年度 秋期

問1 データ連携システムの構築

既存の業務システムで共通となる機能を統合し,新たな業務システムを構築することがある。システムアーキテクトには,既存の業務システムを正しく理解した上で,新たに構築する業務システムを適切に設計することが求められている。

本問では,複数の業務システムで共通で保有している金融機関へのデータ連携機能の集約化を題材として,新システムの機能定義や機能設計について具体的な記述を求めており,現行システム機能を正しく理解・把握し,新システムとしての機能設計を行う能力を評価する。

問2 業務及びシステムの移行

業務の効率向上,保守の容易化を狙って,全社のシステムを一括して移行することが多くなってきた。システムアーキテクトには,業務及びシステムの移行を計画することが求められている。

本問では,ある販売会社の業務及びシステムの移行を題材として,移行方針作成・移行計画立案・課題の管理と対策について具体的な記述を求めており,新システムの目的,移行方針及び前提条件を正しく理解して,移行計画を立案する能力を評価する。

問3 業務委託管理システムの導入

新しいシステムを構築する際,利用者の業務要件を基に,システムの外部設計,内部設計などを実施していくことは,システムアーキテクトの重要な業務である。その際,適切にファイルを設計することや,イベント発生によるステータスの遷移を正しく設計することが重要なポイントとなる。

本問では,業務委託管理システムを題材として,業務要件を実現するために必要な外部設計及び内部設計の内容について,具体的な記述を求めており,利用者の要件を正しく理解した上で,求められているシステムを設計する能力を評価する。

問4 災害監視用小型無人航空機システムの開発

無人航空機システムの能力が向上し,災害監視の分野においても利用が進んでいる。

本問では,災害監視用小型無人航空機システムを題材として,システムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討及び策定について,具体的な記述を求めており,無人航空機システムの開発という観点から,機能性,確実性,効率向上などの条件を考慮した機能仕様を策定するシステムアーキテクトとしての能力を評価する。

平成26年度 秋期

問1 社内システムの強化・改善

顧客サービスの向上や社内管理の強化のために,社内システムの強化・改善を図ることが多い。

本問は,保守サービス会社における設備機械の改修や保守の工事管理を題材として,工事進捗管理や工事損益管理などの業務要件をシステム要件へ具体化していくことや,関連システムとの情報連携をどうとるべきかなどについて,具体的な記述を求めている。本問では,業務面からの要求を把握する能力,業務要件をシステム要件として定義していく能力を評価する。

問2 物流センタのシステム構築

業務の効率向上のために,業務の仕組みを変え,併せて情報システムを再構築することが多い。

本問は,物流センタの新設に伴う,物流センタシステムの新規構築を題材として,受注から出荷までの業務構造の変更に合わせて,在庫情報の処理設計,物流センタ内での物の動き及び業務の流れに沿った処理設計を行うことについて,具体的な記述を求めている。本問では,商品の入荷から出荷までの業務の流れ,在庫引当ての業務などを正しく理解し,処理設計を適切に行う能力を評価する。

問3 勤務管理システムの導入

新しいシステムを導入する際,特異な業務要件がない場合は,市販のソフトウェアパッケージや ASP サービスを活用することが増えてきている。利用者固有のニーズが想定される場合は,パラメタの設定で対応できるようにしたり,データのダウンロード機能を提供して利用者がデータを加工できるようにしたりすることもある。

本問は,勤務管理システムを題材として,現行システムの問題点をどのように解消するのか,ダウンロードしたデータを利用して追加開発する機能の内容について,具体的な記述を求めている。本問では,利用者のシステム化要件とソフトウェアパッケージの機能を正しく理解した上で,求められているシステムを設計する能力を評価する。

問4 遠隔操作可能な手術支援システム

ロボットなどの技術を医療分野にも適用する動きが進み,医療支援機器も組込みシステムの対象として,システムアーキテクトが扱う例が増えている。

本問は,遠隔操作可能な手術支援システムを題材として,システムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討及び策定について,具体的な記述を求めている。本問では,医療支援機器の開発という観点から,機能性,安全性,効率性などの条件を考慮した機能仕様を策定する能力を評価する。

平成25年度 秋期

問1 安否確認システムの導入

新しいシステム化要件が提示された時,特異な要件がない場合は,市販のソフトウェアパッケージや ASP サービスを活用することが増えてきている。フィット&ギャップの分析を行った後,カスタマイズを検討することもあるが,システムの特性によってはカスタマイズを行わず,業務や運用の変更によって対応することもある。

本問は,災害時の安否確認システムを題材にして,フィット&ギャップの分析,ギャップを解消するための業務や運用の変更及び現行システムとのインタフェースの設計・開発について,具体的な記述を求めている。

本問では,利用者のシステム化要件を正しく理解した上で,ASP サービスを業務に適用していく能力を評価する。

問2 銀行の ATM(現金自動預払機)サービス

システムアーキテクトには,業務要件を的確に理解し,該当するシステムを適切に変更することが求められる。

本問では,銀行の ATM サービスの機能追加対応を題材とし,業務要件を踏まえ,勘定系システムと他者システムの機能配置及びシステム間連携に関し,全体最適の観点から機能要件を確定し,システムを設計することについて,具体的な記述を求めている。

本問では,業務要件を的確に捉え,システム間の整合性を保つためのシステム間連携の対応及びシステムの処理能力を考慮したシステムの設計能力を評価する。

問3 食品製造業の基幹システムの改善

事業環境の変化に伴い,システムの見直しが行われることが多い。

本問は,食品製造業の基幹システムの改善における,受注処理,製品及び原材料在庫管理,ロット追跡を題材として,その処理設計,ファイル設計について,具体的な記述を求めている。

本問では,システムアーキテクトに求められる,現状のシステム及び改善要件を正しく理解し,処理設計,ファイル設計などを行う能力を評価する。

問4 電動車いすの自動運転システム

近年,病院や介護施設の設備の自動化や省力化が進んできた。

本問では,電動車いすの自動運転システムを題材として,導入施設からの要望の分析に基づき,システムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討及び策定を行うことについて,具体的な記述を求めている。

本問では,導入施設からの要望に加え,安全性及び効率性などの制約条件を考慮した機能仕様の策定能力を問う。

平成24年度 秋期

問1 会計システムの再構築

事業環境の変化に伴い,システムの再構築が行われることが多い。システムアーキテクトは,システム再構築の目的及び再構築に当たっての業務要件を十分把握した上で,システム要件を定義していくことが重要である。

本問では,会計システムの再構築を題材として,経営層や業務部門の要請を踏まえて,システム機能構造及びシステム要件を明確化し,既存の関連システムとの連携も視野に入れ,全体最適となるシステム要件を定義していく能力を問う。

問2 Web による写真プリント注文システム

既存システムを改造して,ソフトウェアパッケージの開発を行ったり,システムサービスとして提供したりすることが一般的になってきている。多くの場合,既存システムは個別のシステムとして開発されているので,これが汎用化して対応することになる。システムアーキテクトには,”多数の企業への展開を念頭において,ソフトウェアや,システムサービスの汎用化を検討する” ことが求められている。

本問では,Web 写真プリントシステムの汎用化を題材として,設計に際し,要求事項,開発方針を正しく理解し,汎用化の観点から要求事項に基づく改造のポイントを指摘したり,汎用化の留意点を考慮したりする能力を問う。

問3 セミナ管理システムの構築

IC カードなどの普及によって,従来は取得することができなかったデータが容易に収集できるようになってきており,これに伴い,利用者の要求に対して,より高度な対応ができるようになっている。

システムアーキテクトには,要件と制約を満足するシステムの設計・開発・テストを行って,対象とする情報システムを開発する能力が求められている。

本問は,ソフトウェアベンダのセミナ管理システムの構築を題材にして,業務要件に基づき,システムの処理設計,データベース設計などを行うことについて,具体的な記述を求めている。

本問では,業務要件からシステム要件を設定する能力,そのシステム要件からシステムを設計・開発する能力及びシステム要件の追加・変更に伴ってシステム設計の変更を行う能力を問う。

問4 電気自動車専用カーシェアリング運営システム

車の電子制御化,及び電気自動車の普及に伴い,自動車には数多くの組込みシステムが用いられるようになっている。また,移動体通信を走行時に利用することで,運行のスケジュール管理を詳細に行うことが可能になってきている。

本問は,電気自動車専用のカーシェアリング運営システムを題材として,運営者及び利用者からの要望の分析に基づき,システムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討や策定を行うことについて,具体的な記述を求めている。

本問では,運営者及び利用者からの要望に加えて,電気自動車の特性,実現するためのコストなどの制約条件を考慮した,機能仕様の策定能力を評価する。

平成23年度 秋期

問1 システムにおける災害対策

企業の根幹を成す業務のシステム化が進み,システムなしで業務を実施することが不可能になってきている。このため,災害時にもビジネスを継続するための計画(事業継続計画 : BCP)を整備することが求められるようになった。

本問は,コンビニエンスストアの本部業務を支援するシステムを題材として,大規模災害を想定した業務継続対策及び感染症の流行に伴うオフィス閉鎖対策などについて,具体的な記述を求めている。

本問では,災害の規模や状況に応じて,業務処理プログラム,システム基盤,運用などを多面的に検討し,BCP を策定する能力及びそれを実現するためのシステムの設計能力を評価する。

問2 購買管理システムの設計

全社の基幹業務システムの再構築において,主要業務領域ごとにサブシステムとして開発することが多い。

本問は,基幹業務の中の購買業務領域を購買管理システムとして設計することを題材として,購買業務の流れ及び業務内容から,システムの処理設計,データベース設計,関連システムとのインタフェース設計などについて,具体的な記述を求めている。

本問では,業務内容を正しく理解,把握する能力及びそれを踏まえて,ソフトウェアの方式設計を行う能力を評価する。

問3 利益管理システムの改善

業務システムでは,当初の業務要件を満たしていても,業務環境の変化に伴って様々な改善ニーズが発生する。

本問は,総合スーパマーケットチェーンの利益管理システムの改善を題材にとり,業務の変更要件を的確に理解して,システムを適切に変更することについて,具体的な記述を求めている。

本問では,業務要件からシステム要件を設定する能力,そのシステム要件からシステムを設計・開発して稼働させる能力及び業務要件どおりのシステムが作成されたかを確認する能力を評価する。

問4 組込み技術を用いた電子黒板及びタブレット端末から成る教育用システムの開発

学校などの教育機関への IT システム導入の進展に伴い,組込みシステムが数多く用いられるようになっている。

本問は,電子黒板とタブレット端末を用いた教育用システムを題材として,利用者からの要望の分析に基づいたシステムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討や策定について,具体的な記述を求めている。

本問では,組込みシステムに対する要望を調査・分析し,システムアーキテクチャの決定や,機能仕様の策定を行う能力を評価する。

平成22年度 秋期

問1 生産管理システムの再構築

顧客満足度の向上や,競合他社に対する競争優位性を保つために,基幹業務の構造を見直すことがある。そのとき,基幹業務を支える情報システムの再構築も併せて行われる。

本問は,製造業における生産方式の見直しを題材として,業務改革を踏まえ,生産管理システムの再構築及び関連するシステムとのインタフェースに関し,システムアーキテクトとして全体最適の観点から,システム構造を設計することについて,具体的な記述を求めている。

本問では,業務改革における情報システム戦略を正しく理解し,業務モデルの設計,情報システム構造の設計を行う能力を評価する。

問2 債券システムの設計

銀行の債券システムを題材に,フロント業務を担うフロントシステムと,後方事務の業務を担うバックシステムで構成されているシステムを背景としている。

本問は,フロントシステムとバックシステムのシステム間連携,及びシステム間の照合についてのシステム設計について,具体的な記述を求めている。

本問では,業務機能を把握してシステム化する能力,システム間の整合性の対応,及び処理効率の観点からのシステム設計能力を評価する。

問3 固定資産管理システムの改善

業務システムにおいては,当初は利用者の業務要件を満たしていても,運用を続けていく中で,想定していなかった問題が発生したり,利用者のニーズがより高度化したりして,システムの改善が必要になることが多い。

システムアーキテクトには,システムの改善に当たって,現行システムの問題点を洗い出し,それらを解決するために,システムの運用面を含め,システムをどう変更していくかを考え,そのシステム変更を速やかに実施することが求められる。

本問では,固定資産管理システムによる現物照合業務の改善を題材とし,業務変更仕様からシステム変更を適切に設計する能力を評価する。

問4 ディジタルサイネージ統合システム

組込みシステムの開発においてシステムアーキテクトには,企画・開発計画に基づき,システムに対する要望を調査・分析し,機能仕様を決定することが求められる。

本問では,ディジタルサイネージ統合システムを題材として,利用者からの要望の分析に基づいたシステムアーキテクチャの決定,機能仕様の検討や策定などについて,具体的な解答を求めている。

本問では,組込みシステムに対する要望を分析し,システムアーキテクチャの決定や,機能仕様の策定を行うシステムアーキテクトの能力を問う。

平成21年度 秋期

問1 販売管理システム

情報システムがほかのシステムと連携することは一般的であり,組込みシステムと連携する場合も多い。また,企業環境の変化からシステム変更も発生するようになった。システムアーキテクトには,組込みシステムとの適切な連携方式の設計や,そのシステム変更を速やかに実施することが求められる。

本問では,既に小売形態として一般化した,自動販売機向けの販売管理システムを例にとり,組込みシステムとの連携の設計能力や業務変更仕様からシステム変更点を適切に指摘できる能力を評価する。また,業務要件を DFD に適切に反映できる能力も評価する。

問2 物流システムの再構築

経済環境,市場環境が厳しさを増す中で,企業の吸収合併,資本提携,業務提携などが行われるケースが増加している。その場合,合併に向けて基幹業務などのシステムの統合,再構築が併せて検討される。

本問は,物流会社の合併を例にとり,合併会社の情報システム戦略,合併に向けての業務システムの課題・要望を踏まえ,システムアーキテクトとして,全体最適の観点から,対象とする情報システムの構造を設計することについて,具体的な記述を求めている。

本問では,システムアーキテクトとして,情報システム戦略を正しく理解し,全体最適の観点からあるべき業務プロセスの検討,業務モデルの設計,情報システム構造の設計を行う能力を評価する。

問3 システム開発のテスト計画

業務システムの開発に当たっては,ソフトウェアパッケージを導入し,その一部にカスタマイズを行って自社業務に適合させることが増加してきている。システムのサービスインを成功裏に迎えるためには,システムの適格性確認テストを正しく計画し,実施,管理していくことが重要である。

システムアーキテクトには,システム適格性確認テストを計画し,実施する能力が求められており,テストの計画と管理を行い,システム移行及び受入れテストで利用者を支援することが期待されている。

本問では,ソフトウェアパッケージのカスタマイズ開発を例に取り,システムアーキテクトに要求されているシステム適格性確認テストの計画作成能力を評価する。

問4 新入退室管理システムの開発

組込みシステムの開発においては,企画・開発計画に基づき,システムの要件を調査・分析し,機能仕様を決定することが求められる。

本問は,入退室管理システムを例にとり,要件の分析に基づいた機能仕様の策定,システムアーキテクチャの決定などについて,具体的な解答を求めている。

本問では,組込みシステムの機能仕様策定に携わるシステムアーキテクトに求められる,要件を分析し,機能仕様やシステムアーキテクチャを決定する能力を評価する。

更新履歴

  • 2022年10月14日 新規作成
  • 2023年4月16日 令和5年度 春期を追加

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